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圧縮耐力、せん断強度、支圧強度等についての詳細は省略するが、各数値は次のようである。
?@圧縮耐力は、引張耐力と同等であるが、5000系合金の場合には多少低い。
?A降伏条件はミーゼス(Mises)の式と一致し、せん断降伏応力(せん断耐力)は引張降伏応力(引張耐力)の1/√3(≒0.58)である。
?B支圧強さは引張強さの2倍程度である。
また、座屈強度も省略するが、梁柱の計算に用いる塑性座屈のジョンソン式は5083−H112合金や5052−O合金の実験結果とほぼ合致する。
3.3.2溶接継手の静的強度
(1)突合せ継手
表3.50は同様にミグ溶接突合せ継手の整理結果である19)、21)、22)。前項の母材の場合に比べるとデータは乏しいが、引張強さ、耐力を余盛の有無について検討し、その平均値を溶加材との関係で示したもので、ほぼ代表的な値とみなして差し支えない。
3.2.2(1)で述べたように、設計に使用する耐力は非熱処理型合金では質別Oの規格値であり、質別T6又はT5の熱処理型合金は質別T4の規格値を目安とする。前者の例は図3,23であり、開先形状及び溶接入熱量を変えてミグ溶接並びに直流正極性(DCSP)ティグ溶接した5083、

 

表3.50 突合せ溶接継手の機械的性質19)、21)、22)

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